市制施行70周年記念事業として行われたタイムカプセルの開封式

 【鹿沼】市内小中学校31校の児童生徒約8200人が15年後の自分に宛てて書いた手紙を封印したタイムカプセルの開封式が13日、文化橋町の市民情報センターで開かれた。参加者は「特に何もない」などと書いた当時の文面に苦笑したり赤面したりしながらも、「次の15年間も頑張りたい」と決意を新たにしていた。

 開封式は市制施行70周年記念事業として実施。市制55周年の2003年に「未来へのプレゼント かぬま55」事業の一環として、同センター近くの敷地に全長2・7メートルのステンレス製のカプセルを埋設した。

 開封式には、当時中学1年だった「かぬまふるさと大使」のプロライダー渡辺一馬(わたなべかずま)さん(28)のほか、03年の事業に携わった「子ども会議」のメンバーでNPO法人代表理事の斎藤和真(さいとうかずま)さん(29)や、都内の病院で臨床検査技師を務める黒田裕子(くろだゆうこ)さん(27)らが出席。カウントダウンに合わせカプセルを覆う布が取り払われると、会場は大きな歓声と拍手に包まれた。

 スピーチで渡辺さんは、手紙に「特にありません」と書かれていたことから「自分らしいな」と苦笑。その上で「人に夢を与える仕事。今後も努力していきたい」と意気込んだ。

 斎藤さんは「恥ずかしくて読めない」と顔を赤らめつつ、「次の15年間も頑張り、鹿沼を自慢できるような街にして次の世代にバトンをつなぎたい」と力を込めた。

 当時菊沢東小の教頭だった高橋臣一(たかはししんいち)教育長は「学生、社会人、子育てに奮闘中の人、皆それぞれのフィールドで活躍している。市外にいても鹿沼のことを思い出しながら活躍してほしい」とエールを送った。

 手紙は14日まで同センターで本人に返却され、受け取れなかった人は後日郵送される。