山伏の助けを借りて火渡りを行う女の子

 大田原市本町1丁目の成田山遍照院で14日、伝統儀式「大火渡り祭」が行われ、たき上げられた護摩木の灰の上を参拝者が素足で歩いて諸願成就を祈った。

 火渡りは修験者の荒行の一つで、浄火によって災厄を払い、灰の上を渡ると無病息災や健康長寿などの願いがかなうとされる。

Web写真館に別カットの写真

 ほら貝の音を合図に那須修験昇龍(しょうりゅう)講の山伏たちが登場。講元で長泉寺(同市花園)の近藤忠雄(こんどうちゅうゆう)住職(61)が「悩みを置いて帰り、正しい生活をする準備をして明日を迎えてほしい」と述べ、弓矢や剣などを使った儀式の後、境内に高く盛られた木の枝に火を付けて護摩木を燃やした。

 読経が響く中、約6メートルにわたって敷かれたくすぶる灰の上を、山伏に続いて赤い火伏守りを握りしめた参拝者が次々と渡った。中には泣きだす子もいた。

 家族5人で訪れた那須塩原市一区町、幼稚園児渡辺梨那(わたなべりな)ちゃん(5)は、渡り終えて「煙がすごかったけど、楽しかった」と笑顔を見せた。