車の速度違反を自動的に記録し取り締まる「速度違反自動監視装置」は、通称オービスと呼ばれる。ラテン語で「眼」を意味し、県内でも主要な国道などに固定式で設置されている▼最近のカーナビは、走行中に設置場所を通知してくれる。機能の充実に感謝しながら、スピードの速い遅いに関係なく、思わず減速してしまう。このカーナビでは対応できない移動式の小型オービスを県警が1台導入した▼費用は約1千万円。違反車両を駐車させる場所がない道路での取り締まりが可能になったのが大きな特長である。軽く持ち運べるため、狭い生活道や通学路に設置できる▼既に埼玉県警などが使っており、全国に広がっている。2013年に当時の国家公安委員長が「取り締まりのための取り締まりはいかがなものか」と発言したのが導入の呼び水となった▼摘発数を競うのではなく、実際に高齢者や児童の安全を守ることが大切との指摘である。これで警察の「眼」の付け所が変わった。先日の上三川北小通学路での実施を皮切りに、県警は年度内に移動式による取り締まりを全警察署管内で予定している▼県内の速度違反による摘発は昨年、約1万件に上った。スピードの出し過ぎは間違いなく事故のリスクを高くする。移動式の導入にかかわらず、日頃から安全運転を徹底したい。