夫婦で伝える山の感動 13日まで、洋画・写真展 宇都宮の青木さん

 【宇都宮】ランプの明かりで飲んだコーヒー、冷えた空気、夜明けとともに見えてくる稜線(りょうせん)−。登山の際に携えた地図を基に、山での感動をキャンバスに再現し続ける下田原町、洋画家青木正子(あおきまさこ)さん(76)が、元県職員の夫知義(のりよし)さん(80)と13日まで、県総合文化センターギャラリーで作品展を開いている。正子さんは油絵や水彩など約20点、知義さんは大自然がつくり出すさまざまな表情を捉えた写真約30点を出品し、壮大かつ繊細な姿を表現している。

 神戸出身で、宇都宮大教育学部で美術を学んだ正子さん。学生時代も山へスケッチ旅行に出掛けていたが、結婚後は知義さんの出身地である長野の山に2人でよく登った。

 「地図を広げると、さまざまなエピソードがよみがえってくる」と正子さん。地図をベースにストックやアイゼンといった愛用の道具類を描き込むのが特徴で、心地よい旅の疲れと密度の濃い時間が静寂の中に浮かび上がるようだ。日展会友、光風会会員。

 2人で作品展を開くのは初めて。写真を撮り続けている知義さんのために、長女らが「米寿の記念に」と段取りをしてくれた。

 知義さんの作品は蝶ケ岳から撮った穂高連峰や冬の中禅寺湖、明け方の男体山など。渾身(こんしん)の一点一点がさまざまな山の楽しみ方を伝えている。