訓練で男児を一時保護する児相職員ら=12日午後、県警察学校

 増加する児童虐待への対応力を向上させようと、県と県警は12日、宇都宮市若草2丁目の県警察学校で家庭への立ち入り調査などを想定した合同訓練を行い、手順を確認した。県内の3児童相談所(児相)職員や県内各署の生活安全課員ら計約65人が参加した。

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 訓練は同校にある模擬家屋を使用。虐待通告から48時間以内に子どもの安全確認がとれなかった場合などに行う「立ち入り調査」と、裁判所の許可に基づき強制的に家庭に立ち入る「臨検・捜索」の手順を本番さながらの緊迫した環境下で確認した。

 立ち入り調査で「子供は寝ている。今度にしてくれ」と拒む父親には「法律に基づいた行政行為」と説得。家の中に入り、手足にあざがある男児を一時保護した。

 訓練後、県中央児相の益子照雄(ましこてるお)所長(60)は「実際の手順をしっかり把握できた。さらに訓練を重ね実際の場面でもできるようにしていきたい」と話した。

 県こども政策課によると、2017年度の県内の児相による児童虐待対応件数は1232件に上り、過去最多だった。