国土交通省関東地方整備局は8日までに、利根川水系渡良瀬川河川整備計画の原案を策定した。足利市の中橋など流域3カ所の橋を、桁の高さが不十分だとして架け替え対象に指定。堤防の整備や浸食対策が必要な場所も示した。中橋のあり方については、自治体と地域住民の間で長年議論されてきたが、計画が正式決定されれば架け替えに向けた具体的な進展となる。

 同計画は渡良瀬川と、そこに合流する秋山川や矢場川などの国土交通大臣が管轄する河川が対象。計画期間は30年間とした。

 計画で中橋の他に架け替え対象となったのは、佐野市の秋山川に架かる大古屋橋、足利市と群馬県桐生市との県境にあり、群馬県が管理する境橋の2カ所。

 足利市中心部に架かる中橋は、桁下の高さが堤防より低いため水害の恐れが高く、国の重要水防箇所にも指定されている。周辺には住宅や商店が密集し、交通量も多い。しかし架け替え後は橋の北側を通るJR両毛線をまたぐ陸橋となるため、地元の活力低下を懸念する住民らから再整備反対の声も上がっていた。