東京電力福島第1原発事故による風評被害で客や売り上げが減ったとして、那須町伊王野のゴルフ場「那須伊王野カントリークラブ」が東電に損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、東電は東京高裁への控訴を取り下げたことが8日、分かった。4日付。東電に賠償金支払いを命じた一審の宇都宮地裁判決が同日付で確定した。ゴルフ場側の代理人弁護士によると、損害賠償額は遅延損害金を含め計約7100万円になる見込み。

 ゴルフ場は原発事故に伴い風評被害を受けたとして、東電から2012年6月まで賠償金を受け取っていた。しかし同年7月以降は支払いが打ち切られたため、12年7月~13年12月の賠償金計約9千万円の支払いを求めて提訴した。

 17年3月の地裁判決は、ゴルフ場の12年7月~13年9月の間について風評被害による客の減少などを認定。東電に計約5400万円の支払いを命じた。13年10月以降は風評被害が収束したと判断した。