市が滝の入口に設置した看板

滝つぼに続く下り斜面

市が滝の入口に設置した看板 滝つぼに続く下り斜面

 市商工観光課によると、滝の場所は国有地で、市が借り受けて管理。市はJRグループの大型観光企画「本物の出会い 栃木デスティネーションキャンペーン(DC)」でPRしようと2017年11月、遊歩道の一部を約190万円かけて整備した。

 しかし遊歩道といっても、斜面の一部を土留めのように整えた程度。滝に向かう道中の大半は未整備の斜面を下る。高齢者や女性の中にはストックを持参して来る人もいるほどだ。

 市は滝の入口に看板を立て、登山靴の着用を勧めたり歩道がないことを説明したりしている。同課担当者は「最低限、スニーカーでないと滑る可能性がある。観光PRだけでなく注意喚起も続けたい」と話す。

 また、滝周辺は携帯電話の電波が届かない。17年には観光客が滝つぼの上から転落する事故も起きた。事故を見つけた別の観光客が通報しようとしたが圏外だったため、駐車場まで戻り車で数分の山の駅たかはら職員が通報したという。

 同山の駅によると、この他転倒して手首を骨折した観光客もいたという。

 さらに滝周辺では4月と8月、クマの目撃情報があった。同山の駅ではクマよけの鈴のレンタルを行っており、山口保行(やまぐちやすゆき)館長(55)は「今年は晩秋までクマが出る可能性がある。自然の中に入る装備をしっかりして、滝を楽しんでほしい」と話している。