市が滝の入口に設置した看板

滝つぼに続く下り斜面

市が滝の入口に設置した看板 滝つぼに続く下り斜面

 観光客から人気を集めている矢板市下伊佐野のおしらじの滝に、サンダルや半ズボンといった軽装で訪れる人が相次いでいる。最寄りの駐車場から滝つぼまでは徒歩約10分で、未舗装の急斜面を下る。転倒して手首を骨折した観光客もいるほか、8月下旬にはクマの目撃情報も寄せられた。市や山の駅たかはらの担当者は、神秘的な景色を楽しむ上で、個人がしっかりした安全対策を講じるよう強く呼び掛けている。

 「こんなに険しい道だとは思わなかった」

 台風一過の1日午前。宇都宮市、大学生女性(21)はぬかるんだ急斜面で立ち止まり、泥の付いた白いカジュアルシューズに目を向けて嘆いた。

 女性は「インスタ映えする」とインターネットで知り、友人と2人で訪れた。滝までは手すりや階段が整備されていると思い込んでいたという。

 おしらじの滝は青く輝く神秘的な滝つぼが人気を集め、年々訪れる人が増えている。普段は滝の状態にならず、大雨の後ですら水が流れないことから“まぼろしの滝”とも呼ばれている。高原山の中腹に位置し、市街地から約20キロ。車で30分ほど山道を登る。