開場初日からにぎわう豊洲市場の水産仲卸売場=11日午前7時50分、東京都江東区

 11日開場した東京・豊洲市場には、本県の卸売業者も多く足を運んだ。築地と変わらぬ活気に安堵(あんど)の声が上がる一方、渋滞やぼや騒ぎなど混乱に巻き込まれて閉口する人も。真新しい市場で関係者の期待と不安が交錯した。

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 「初日だから混乱は予想していたが、今後も続くようなら困る」。宇都宮市中央卸売市場の水産卸売業「宮市(みやいち)」の担当者は、ため息交じりに話した。

 事前に現地視察を重ね、築地市場の時よりもトラックの台数を増やすなど「万全の態勢」でこの日を迎えたが、一部の便は混雑する出口で足止めに遭い、宇都宮での競り開始時刻に間に合わなかったという。

 ただ、最新の設備を整えた豊洲への期待は大きく、「仲卸業者が慣れれば混乱もなくなるはず」と時間が解決すると考えている。

 小山市の県南公設地方卸売市場の水産卸売業「栃木北洋」にも想定外が続いた。場内の渋滞で契約した3階の駐車場になかなかたどり着けず、未明のぼや騒ぎでエレベーターが停止したため、仲卸売場がある1階と3階を歩いて何度も往復もした。仲卸の作業の遅れもあり、予定量のおよそ半分は入荷できなかった。