泉小「青い目の人形」を物語に 冊子は教材に活用 矢板

 【矢板】昭和初期に日米親善の願いを込めて米国から贈られた「青い目の人形」が保管されている泉小。人形の歴史を理解してもらおうと、黒川保二(くろかわやすじ)校長(59)と盲目の元小学校教諭坂主洋(さかぬしひろし)さん(74)=上町=は小学生でも分かる物語としてまとめ、冊子が完成した。1日に同校の5、6年生に配布し、感想文を夏休み中の課題にする。同校は人形と共に平和学習教材として活用する考えだ。

 人形は県内に213体贈られたとされるが、太平洋戦争中、敵国のものだとして多くが処分された。県内で現在確認されているのは5体のみ。独自に調査してきた黒川校長によると、同校の人形は、当時の校長の判断で住民に預けられたため残ったのだという。

 物語では、人形が贈られた理由や処分されなかった経緯、再発見後などについて紹介。登場人物の思いや季節の情景を織り交ぜ、事実が不確かな部分は人形がつぶやく場面もあり、子どもでも分かりやすい表現でまとめた。

 文章は、同校に勤務経験があり民話創作なども手掛けてきた坂主さんに黒川校長が依頼した。