「いなせり」に冷凍マグロなどを出品する築地市場の仲卸業者。豊洲移転後も出品を続けるという=4日午前、東京都中央区

 東京・築地市場の豊洲移転を見据え仲卸組合が始めた、飲食事業者向けの水産物配送サービス「いなせり」で、本県事業者との取引が広がっている。利用店舗数は右肩上がりで、店舗当たりの平均購入額は関東1都7県で最も高いという。サービスは11日の豊洲移転後も継続する。

 いなせりは仲卸でつくる東京魚市場卸協同組合が、日本エンタープライズ(東京都、東証1部)の子会社「いなせり」と共同運営する電子商取引。豊洲移転後の需要を不安視する声を踏まえ、販路拡大を図ろうと2016年12月に始まった。

 登録した事業者向けに、仲卸が目利きした水産物をネット販売する。魚1匹から注文可能。関東であれば、午前2時までに発注すると、その日の朝に市場に並んだ食材が夕方までに店へ届く仕組みだ。手数料や配送費の関係で、売値は市場よりも少し高めという。