猛暑の栃木県内、エアコン売り上げ好調 逆手にとった激辛メニューも登場

 本格的な夏の到来を受け、県内の家電量販店や飲食チェーン店では猛暑を追い風に、販売を強化したり新商品を投入したりして売り上げ拡大を図っている。一方、農業関係者からは猛暑に伴うひょうや豪雨といった荒天被害を懸念する声が上がっている。

 「エアコン、扇風機ともに売れ行きは好調です」

 家電量販店コジマ(宇都宮市)が宇都宮市今泉町に構えるコジマ×ビックカメラ宇都宮本店、中原見弦(なかはらみつる)店長代理は目を細める。

 同店は今月初めから、エアコン、扇風機ともに良く売れているという。昨年より早く、今年は6月下旬から暑さが本格化した上、集客イベントの開催や商品展示の工夫が相乗効果となり売り上げがアップ。直近1週間の売り上げは昨年同期と比べ、エアコンが3倍超、扇風機は2倍近く増えた。

 中原店長代理は「月末から決算セール、8月には残暑予想も出ているのでさらに伸ばしたい」と話す。

 エアコン・冷蔵庫の金属部品を製造するトチバン(栃木市)は例年6、7月に生産ピークを迎える。須藤隆志(すとうたかし)社長は「大きな影響はなく計画通り」とした上で、「冷夏になると在庫がだぶつき、秋以降の生産に影響が出るので、猛暑は続いてほしい」と期待する。

 猛暑を逆手にとった商品を拡充するのは「石焼らーめん火山」を展開する火山(宇都宮市)。今月13日から、辛さを3段階で選べる夏季限定メニュー「石焼灼熱(しゃくねつ)炎の旨辛ホルモンらーめん」(税別980円)の提供を始めた。今季は新たにチャレンジメニュー「石焼灼熱炎の旨辛ホルモンらーめん“DEATH辛”」(同1580円)を投入した。販売が落ち込みやすい夏場に、食欲が増すとされる激辛メニューで来店効果を狙う。

 現に旨辛ホルモンらーめんを注文した客は全体の15%(25日現在)に上り、昨年同期より1・6%の増。担当者は「厳しい暑さを追い風にしたい」と昨年実績より5千食多い3万食の販売を目指している。