イノシシ防ぐ電気柵、設置申請が急増 大田原市は補正予算を提案へ

 【大田原】市内で農地などへのイノシシの侵入を防ぐ電気柵を中心とする防護柵の設置補助申請が本年度、急増している。農業被害の増加を背景に、住民自ら被害防止策を講じようとする意識が浸透してきたことや、従来のバッテリー式より手間が省けるソーラー式装置の普及などが要因とみられる。市は補助の増加に対応するため、9月定例市議会に事業費210万円の補正予算を提案する予定だ。

 イノシシによる農業被害が顕著な黒羽地区の個人を対象とする市の防護柵設置補助制度は2005年度から始まり、申請は10件前後で推移してきた。上限20万円、費用の3分の2まで補助率を引き上げた13年度以降も同様の件数だったが、15年度30件、16年度33件と近年は増加傾向となり、両年度とも補助額は約170万円となった。本年度は7月中旬で既に29件、約200万円に達している。

 コメの収穫期となる9月ごろまで申請が続くとみられる。市は補助金として230万円の本年度予算を確保しているが、不足することを見越して補正予算を組むことにした。