自治医大が登山検診外来開設へ 突然死、心疾患リスク減目指す

 自治医大付属病院(下野市薬師寺)は9月をめどに、新たに「登山検診外来」を開設する。登山に詳しい医師が健康状態を詳しく調べて登山者の体調管理を助言し、登山で多い心疾患を中心とした突然死などのリスク軽減につなげる。担当する同大循環器内科講師の小森孝洋(こもりたかひろ)医師(40)によると、同外来は県内の総合病院として初めて。

 小森医師はさくら市出身。新潟大医学部時代に登山を始め、登山中の疾患として多い心筋梗塞など心臓病を専門とする。日本登山医学会員で、自身も西ヨーロッパ最高峰のモンブランに登頂するなど豊富な登山経験を持つ。

 昨年6月に同学会が宇都宮市で開かれた際、学会関係者から打診を受け、小森医師が中心となり院内で開設を働き掛けてきた。登山検診外来は県内で日光市の診療所1カ所が開設している。

 小森医師によると、登山では気温、気圧の影響による自律神経の変化や発汗による脱水などで、体調不良になる恐れがあるという。外来開設によって登山前の体調管理はもちろん、持病などを抱える人が登山に挑戦できるか助言する役割も期待できる。

 毎月第2金曜日の午前に予約制で開設し、小森医師ら2人の医師が担当する。1~2時間かけて血液や尿、心電図、エックス線の検査などのほか、細かく生活習慣などを問診。詳しい診察が必要な場合、心臓超音波検査や心肺運動負荷試験、冠動脈のコンピューター断層撮影(CT)なども行い、突然死のリスクが高い登山者には薬や治療で未然に手を打つ。