県内の山岳関係団体や県、県警などで組織する「県山岳遭難防止対策協議会」(小島守夫(おじまもりお)会長)は27日までに、県内の登山ルート計82カ所について、体力や登山技術に応じた難易度を示す「山のグレーディング」を策定した。登山者が力量に合った山選びをするための参考資料で、山岳遭難事故防止につなげることが目的。8月11日の山の日に併せてとりまとめを終え、近く一覧表を掲載した冊子約1万部を配布する。

 グレーディングの対象は、栃木百名山など登山者が多いルート。宿泊や日帰りなどを目安とした「体力度」10段階と、地図を読む能力などの「技術的難易度」5段階で評価した。

 体力度、技術的難易度ともに最も難関と位置付けられたのは、日光市の皇海山(すかいさん)。1~2泊以上の宿泊を伴う日程に耐えられる体力が必要とされた。また険しい道のりを進むため、地図で自分の位置を把握する能力や、登山道が分かりにくい箇所でも適切なルートを判断する能力が必要とされた。

 このほか、1泊以上の行程が適当な黒岩山(日光市)、錫ケ岳(すずがたけ)(日光市)、男鹿岳(那須塩原市)は体力度で上位に。技術度では、はしごや鎖場を上る庚申山(日光市)や古賀志山(宇都宮市)の縦走ルートなどが上位となった。