那須町で登山講習会に参加した大田原高の生徒7人と教員1人の計8人が死亡した雪崩事故は27日、発生から4カ月となる。県教委の検証委員会による検証や県警の捜査、専門家の研究が進むものの、発生原因が「人為的」か「自然」か特定されないなど依然不明な点も残る。類似点が多いとされる1989年の長野県の雪崩事故は、民事訴訟の判決で講師らの注意義務違反が認定された。遺族の求める原因究明や責任の所在の明確化に、検証委などがどこまで踏み込めるのか注目される。

 検証委は6月末、第1次報告書(中間報告)をまとめた。講習会の在り方や指導者の力量などの問題点を指摘したが、発生原因の特定は「困難」とし、責任の所在については触れていない。

 原因は人為的な発生か自然発生かが焦点となる。長野県の事故を見ると、一審長野地裁松本支部で95年11月に言い渡された確定判決は、雪上歩行訓練で狭い斜面に一度に多人数が立ち入り、雪面に強い刺激を与えたと認定。雪崩発生の危険性が否定し難い場合、同訓練は雪崩誘因の危険性があり、行うべきでないなどと指摘した。