那須町湯本の国有林で登山講習会中だった大田原高校生と教員の8人が死亡した雪崩事故で、県教委が設けた第三者による検証委員会(委員長・戸田芳雄(とだよしお)東京女子体育大教授)は23日、県公館で第5回会合を開いた。6月末に県教委に提出した第1次報告書(中間報告)を踏まえた意見交換が行われ、再発防止の提言を盛り込む最終報告に向けた議論が本格化した。報告書は10月上旬の最終会合で公表する。

 第5回は意見交換と全国の登山研修の現状報告などが公開され今後の進め方については非公開とされた。

 意見交換では再発防止策として、研修による教員の資質向上、生徒への雪山リスクの教育、連絡体制の確立、危機管理マニュアル作成、外部人材の活用などが各委員から提案された。また、引率教員の雪崩への認識や各班の行動ルートの再調査を求める声のほか、遺族や被害者に対する心のケアの重要性も指摘された。

 また今月29日に検証委として初めて、事故に巻き込まれた生徒への聞き取りを行うことも決めた。