岐阜県内で9月に行われた制作記者発表で公演の見どころを語る竹下

 女優竹下景子(たけしたけいこ)が主演を務める演劇「移動」(うつのみや文化創造財団、文学座など主催)が25日午後6時半から、宇都宮市文化会館小ホールで上演される。「不条理演劇の巨匠」と呼ばれる劇作家別役実(べつやくみのる)が1971年に書き下ろした作品。竹下は下野新聞社の書面インタビューで「何げない一家の生活を通して人間とは、生きるとは何か。いつの時代も変わらない普遍的なテーマを描き続けてきた別役さんは、やっぱりすごい」と思いを語る。

 「移動」は、古びた荷車に家財道具を積んで移動し続ける家族をユーモアあふれる視点で描いた物語。たかお鷹(たか)ら精鋭の俳優陣を迎え、文学座の西川信廣(にしかわのぶひろ)が演出を務めた。

 「『移動する』は『立ち止まらない』、つまり『生きている』とも書き換えられる」と解説する竹下。おかしくも、どこか切ない家族の姿に生きることの本質が浮かび上がる。

 チケットは全席指定4千円。(問)同館028・636・2121。