開店50周年を迎えたカフェリ・フジで、山本さんはこれからもコーヒーを入れ続ける

 【小山】犬塚4丁目のコーヒー・紅茶専門店「カフェリ・フジ」が今月、開店50年を迎える。「大好きなコーヒーが飲める仕事を」とオーナーの山本悦子(やまもとえつこ)さん(70)が二十歳で始めた店は、クラシカルな香りを漂わせ時を刻んできた。山本さんは「これからもお客さんが自分に戻れる空間を提供し続けたい」と話す。

 開店は1968年10月10日。母ヒサ子さんが切り盛りする食堂の一角でコーヒー店を始めた。都内の喫茶学校に通い、コーヒーに関係する本を買い込んで入れ方などを勉強した。コーヒー専門店が県内でも珍しかった時代で、本格コーヒーが飲めると評判になったという。4年後、父喜久治(きくじ)さんが現在の店舗を建てた。

 店舗は三角屋根の洋館で木造。メインフロアの天井は吹き抜けで、大型扇風機がつり下げられている。壁は漆喰(しっくい)とれんがで造られており、40席の店内はアンティーク調で落ち着いた雰囲気だ。「内装は自分で考え、材料も自ら調達した」