個性派俳優として活躍した樹木希林(きききりん)さんや、「ちびまる子ちゃん」で人気を得た漫画家のさくらももこさんと、このところ乳がんで死去する著名人が相次いでいる▼乳がんになる人は30代後半から増え、50代までの世代に多く、この年代のがん死亡原因のトップという。10月は「乳がん月間」。それに合わせたピンクリボン運動の一環で、県は県庁1階ロビーにピンクリボンのツリーを設けている▼NPO法人ピンクリボンうつのみやは先日、宇都宮市でセミナーを開いた。約3年前に乳がんが判明し、右乳房全摘出手術を受けた女性芸人だいたひかるさんが「乳がんについてもっと知ってみよう!」をテーマに講演した▼だいたさんは痛いとか引きつるといった自覚症状がなく、医者から告知された際には、お経にしか聞こえなかったという▼大酒飲みで運動嫌いだったが、手術後に生活は一変。サイクリングなどを楽しみ、食事は和食中心になった。「死ぬこと以外は全てがすり傷。手術は勲章。毎日楽しんで生きた方が得」と深刻になりがちな話を笑いに包んで披露していた▼NPO法人は、市町実施の乳がん検診で宇都宮市の受診率が最も低かったため、受診率50%を目標に5年前に設立された。がんの中でも乳がんは早期発見で助かる確率が高い。できれば100%を目指したい。