受け子の特徴をイラストなどで伝える「手配書」

 県警と県タクシー協会、県個人タクシー協会は5日、タクシー事業者が特殊詐欺の受け子とみられる不審者を通報する「特殊詐欺タクシー通報作戦」を開始した。受け子は詐欺の被害者から現金などを受け取る役目で、移動にタクシーを利用することが多いという。「スーツのサイズが合っていない」など、受け子の特徴を示した「手配書」を配布して、タクシー運転手に通報を呼び掛けている。

 県警によると、タクシー事業者と連携する特殊詐欺対策は、全国的にも珍しいという。

 両協会が「受け子手配書」と名付けたチラシ計1900部を作製。チラシには「いっつもマスクや手袋を着けている」「ネクタイをゆるめっぱなし」など、受け子の特徴をイラストとともにまとめている。

 県内で1~9月の特殊詐欺の被害は125件で、2億円を超える。受け子はタクシーで移動しているケースが多いほか、用意周到な犯行が目立っており、摘発には不審者の早期発見、通報が必要という。

 県警本部で5日開かれた手配書のお披露目式で、県タクシー協会の荒井勝(あらいまさる)会長は「ドライバー一人一人が意識を持って対応したい」と強調。県個人タクシー協会の神山和美(かみやまかずみ)会長は「研修を通じて周知したい」と述べた。県警の赤坂浩(あかさかひろし)刑事部長は「早期逮捕につなげ被害者を救いたい」と話した。