五輪女子バレーと本県の関わりと言えば、前回東京大会金メダルの「東洋の魔女」の一員として活躍した半田百合子(はんだゆりこ)さんを思い出す。それ以来の本県出身者の出場が、期待から確信に変わりつつある▼国内で開催中の女子バレーボール世界選手権。日本代表で、宇都宮市若松原中出身の黒後愛(くろごあい)選手(20)が大活躍している。何本も打ち込む強烈なスパイクは、2年後の大舞台で、エースとして活躍する姿を十分に予感させる▼序盤の重要な一戦となった4日のドイツ戦。会場で見守った宇都宮大教授でバレー部監督の父洋(ひろし)さん(52)は「今の日本は、いろんなアプローチ(攻め方)をしないと苦しい」と専門家らしい見方を示し、それを体現するわが子に成長の跡を見た。堂々とした戦いぶりも評価する▼今でも連絡を取り合う。「何でも話を聞き、100%の答えを返してあげる。でないと(娘が)不安になる」という対応は昔から変わらない▼県内でもバレーは人気競技だ。中学、高校の部活動で女子の部員数は、いずれも2位。黒後選手が県内で活躍していた小・中学時代、そのスパイクを直接受けた人もいるだろう▼年初に親子で立てた目標に、まだ「五輪」という文字はない。だが黒後選手が、五輪への階段を駆け上がっているのは疑いようがない。さらに力を込めて応援しよう。