新開発の「黒羽鮎丼」。大田原の「食の魅力」を詰め込んだ

 【大田原】那珂川産の天然アユを使ったご当地グルメを研究開発する「黒羽ながら会」は新商品の丼物「黒羽鮎(あゆ)どん」を開発した。味付けの基本となる「鮎みそ」や市特産のトウガラシ「栃木三鷹」など全て地元産にこだわった。JRグループの大型観光企画「本物の出会い 栃木デスティネーションキャンペーン(DC)」で注目度が高まった雲巌寺の紅葉シーズンを前に、来年のアフターDCも見据えて「ご当地ならではの食を味わいたい」という観光客の要望に応えて生み出した。

 「黒羽鮎どん」はカリッと揚げた天然小アユの開きに甘辛い特製の「鮎みそ」を絡ませ、さっぱりとした地元の白美人ネギを添えて大田原産米のご飯にのせた。

 「鮎みそ」は、佐良土の「阿部糀(こうじ)店」が国産大豆で作ったマイルドな「那須の寿」をアユのだし汁でとき、アユの切り身と一緒に煮込んで仕上げた。市などが進める「発酵のまちづくり」も意識し、天つゆではなくみそを選んだ。「子どもに食べてもらいたい」と、栃木三鷹の辛みは抑えめに調整する。

 県水産試験場が釣り人のアンケートを基に算出した那珂川のアユ釣りの経済波及効果は12億7千万円。しかし、釣り人が飲食に費やす金額は少なく、観光誘客の面でも「食」の魅力アップが課題になっている。

 同会の清矢彰(せいやあきら)代表(61)は「DCでは『この地の特色あるものが食べたいが、地域の食が薄い』という声をよく耳にした。黒羽のアユをはじめオール大田原の誇れる食材を詰め込んだ丼が新しい名物として地域に広まってほしい」と期待している。

 4日に開いた試食会の評判は上々で、8日から前田のそば店「禅味一笑」で先行販売する。アユのつみれ汁付きで900円(税込み)。11月11日に道の駅那須与一の郷で開かれる「なかがわ清流まつり」でも提供する予定。(問)同店0287・54・4454。