宇都宮地検は14日、捜査関係書類など739点を適正に処理せず放置し、うち680点を隠匿したほか、虚偽の捜査報告書を作成したなどとして、20代の男性検察事務官を停職6カ月の懲戒処分とした。事務官は同日付で依願退職した。地検は公用文書毀棄(きき)や有印公文書偽造・同行使、虚偽公文書作成・同行使罪で立件し同日付で不起訴処分(起訴猶予)とした。

 地検によると、男性事務官は2014年4月ごろ~17年4月、担当事件の捜査関係書類など計739点を、事件記録にとじるなどの適正な事務処理をせず執務室内に放置。16年4月以降、うち680点を自宅などに隠匿した。

 また16年12月13日ごろ、裁判所の略式命令が不送達だった被告に、所在捜査などの電話をかけていないのにかけたかような虚偽内容の捜査報告書を作成して記録とした。他に17年2月には私有車の車検切れを隠すため、有効期間を改ざんした車検証の写し1通を偽造し、地検職員に示した。

 別の職員が関係記録の一部が所在不明となっていたことに気付き、4月に発覚した。男性事務官は「整理整頓が苦手で書類をため込んでしまい、発覚を恐れて隠した」「職務懈怠(けたい)を追及されるのを逃れたかった」などと話しているという。