スプーンで、まるでケーキを食するかのよう。軟らかく崩れた肉を口に運ぶと、スプーンを通して感じた軟らかさをさらに上回り、舌の上でとろけていく。

 「和牛肉の煮込み」(税込み1600円)は頬肉を3時間ほど煮込む。素材が良ければ、この時間で十分という。肉の味を引き立てるのは、10日間かけて作るデミグラスソース。ハンバーグ、グラタンなどカジュアルな洋食メニューをそろえる中、老若男女を通じて人気の一品だ。

 店名の「デリス」はフランス語で「喜び」「歓喜」の意味。木村裕行(きむらのぶゆき)さん(49)、瑞穂(みずほ)さん(50)が2001年に開いた。2人は「食事をして、喜んで、笑顔になって帰ってもらいたい」と店名に込めた思いを話す。

 共に群馬県桐生市の有名フランス料理店で腕を磨いた。シャーベットやケーキなどのデザートは瑞穂さんが手掛ける。手作りのドレッシングも好評で、フレンチ(同600円)、トマト(同650円)は持ち帰りもできる。

 カジュアルなメニューの一方、肉料理や魚料理などのコース(要予約)も提供する。日々の食事はもちろん、記念日などの特別な食事でも笑顔になれる店だ。

 ◆メモ 足利市田中町798の1、富沢第一ビル1階。午前11時半~午後2時、同5~9時(ラストオーダー8時半)。火曜定休。(問)0284・72・9990。