古書を虫干しする「曝書」を行う職員=3日午前、足利市昌平町の史跡足利学校書院

 足利市昌平町の史跡足利学校が所蔵する古書を虫干しする「曝書(ばくしょ)」が3日、同書院で行われた。中国南宋時代に刊行された国宝「周易注疏(しゅうえきちゅうそ)」など67冊を開いて風を通し、染みや破れが無いか確かめた。

 江戸時代にも行われていた記録が残る秋の風物詩。湿度40~70%の日に行い、古書をとじる糸のほつれやカビの有無なども点検する。

 この日はマスクと手袋を着けた職員が、前回点検した記録と照らし合わせ、古書を1枚ずつ丁寧にめくりながら状態を確かめた。

 所蔵する古書約1万8千冊のうち、約2千冊を虫干しする予定だという。11月30日までの気候が良い月~土曜に、1日約90~100冊を目安に行う。参観者は書院北側の廊下から見学することができる。矢板市土屋、看護師関根勝美(せきねかつみ)さん(51)は「国宝が虫干しされる貴重な場面を見ることができてよかった」と話した。