一口かじると、さくっと衣の音がする。ここまではほかのメンチカツと同じ。ここからが違う。頬張ると、ふわっとした食感に、あっさりとした味わい。確かに魚だと分かる。

 店主の黒川義信(くろかわよしのぶ)さん(80)が作り始め、今年で30年。現在、厨房(ちゅうぼう)に立つ2代目の直久(なおひさ)さん(49)が「100人来たら100枚は出る」というほどの人気メニューとなった。

 店のもう一つの名物は、店内で毎日さばく厚切りの刺し身。その切り落としを「無駄が出ないように」と、義信さんがメンチにすることを思いついた。

 主にマグロの尾の部分の身を使い、店で出たマグロやイワシなどの刺し身の切れ端を混ぜる。つなぎは、油分を補うための豚バラ肉少々と、水っぽくならない北海道産のタマネギ。

 「刺し身とメンチを食べないと、だるまに来た気がしないって言われるのよ」と、看板おかみのトキコさん(80)は誇らしげだ。

 子どもの手のひらほどの大きさ3枚で税込み500円。味付けはソースでも、しょうゆでも、ポン酢でもお好みで。JR小山駅西口から南へ徒歩数分。

 ◆メモ 小山市中央町3丁目11の9。午後6~11時(10時半ラストオーダー)、日曜、祝日定休。(問)0285・25・3690。