那須塩原市内の3観光協会などでつくる同市観光局が、募集型企画旅行を隣接市町などの範囲で実施できる「第3種旅行業」登録をしたことが6日までに、分かった。県観光交流課によると、県内の観光協会で旅行業登録をしたのは初めて。同観光局の木下昭彦(きのしたあきひこ)局長は「市内の魅力を知ってもらえる商品をつくりたい」と話す。今後「那須塩原」に特化した旅行商品の提供などで多様なニーズに対応し、観光客の増加、地域振興を図る考えだ。

 同観光局は塩原温泉、黒磯、西那須野の市内3観光協会が2015年3月に任意団体として設立。旅行業登録などを目指し17年4月に一般社団法人化した。第3種旅行業登録は6月8日付。

 市内には塩原、板室両温泉地や千本松牧場などの牧場、那須疏水、旧青木邸などの名所旧跡、沼原(ぬまっぱら)湿原など豊富な自然がある一方、それらを結ぶ交通アクセスが課題となっている。

 同観光局は昨年、市内の宿泊客を対象に交通アクセスの悪い観光地を結ぶバスを試験的に運行。「好評だった」一方、旅行業登録がないために無料で運行せざるを得なかったという。「今後はより観光客の満足度を高めるプランを練ることができる」とする。

 第3種旅行業は、海外、国内ともに募集型企画旅行を実施できる1種などと異なり業務範囲は限定されるが、地域の観光資源を熟知した中小業者による商品創出を目指し07年度以降、規制緩和が進んでいる。