トイプードル、難病患者の癒やしに 大田原の民家ホスピスで「小太郎」活躍

 【大田原】がんや難病を患う高齢者たちがついのすみ家として暮らす下石上のホームホスピス「栃木かあさんの家 のざき」で、トイプードル「小太郎(こたろう)」が入居者を癒やし、生きる張り合いとなっている。先天性心臓疾患があり3年間ボランティアに大切に保護されていた小太郎は「お見合い」の上、5月末に同施設へ引き取られた。以後、施設内に笑顔、会話が生まれ劇的に症状が改善した入居者もいる。施設側は「人間への恩返しをしているようだ」と感謝している。

 「かわいいわねえ」。入居者の飯島伯子(いいじまひろこ)さん(86)は自室でひざに乗ってきた小太郎をなでるのが日課だ。昨年1月以降、愛犬が死んだショックから寝て過ごすことが多かったが、小太郎が来てからは好きな歌を歌い、絵を描くようになった。施設を運営するNPO法人の西村悦子(にしむらえつこ)理事長(63)は「元の飯島さんに戻った」と目を見張る。

 西村さんは自身の飼い犬を飯島さんに引き合わせたこともあったが、自己主張が出て難しかった。適した犬を探す中で、市内の野犬保護ボランティア女性(42)から薦められたのが、女性のめい(24)が保護していた小太郎だった。