周りは住宅街。「地元の肉屋さん」として食卓を支え続けている。

 主人の大根田甫(おおねだはじめ)さん(78)と妻のミツ子(こ)さん(75)が切り盛りする。創業から65年、手作りにこだわってきた。

 一番人気は、手作りのコロッケ(税込み95円)。小判型でやや平べったい。かぶりつくとイモの甘みがほんのりと広がり、どこか懐かしさを感じさせる。創業当時、1個5円だった頃からずっと同じ作り方をしているという。

 イモのふかしや皮むきなどの作業は手間も掛かる。しかし「手作りの出来たてを食べてほしい」と、地道な作業を続けている。

 学生が帰り道に唐揚げ(100グラム、同180円)を食べていくことも。かつて通った学生が社会人になって再び来店すると、思い出話に花が咲く。メンチカツ(同120円)はほどよく空気を含み、肉のうま味を包み込んでいる。

 店内には、校外学習で訪れた小学生からの「お礼の手紙」がいくつも飾られている。手紙を見ながら「うれしいね」と笑みをこぼす2人。地元に根差した存在ならではの光景だった。

 ◆メモ 宇都宮市西原1の2の32▽揚げ物は午後4時半~7時。揚げたてを提供するため、事前に電話するとよい。▽日曜定休▽(問)028・633・6763。