「幻のイチゴ」と言われる「とちひめ」をジャムにしたのが、「猪野さんちのいちご農園」(真岡市物井)の「尊徳じゅく」だ。

 農園の猪野正子(いのまさこ)さん(66)はとちひめについて「色は深紅。ジューシーで甘みが強く、お姫さまの品格がある」と話す。色や味をできるだけ感じてもらえるよう加工する。煮込んで作るが、つぶす工程はなく、イチゴがそのままの形を残している。

 とちひめの生産量は、生産量日本一の市にあってもごくわずか。デリケートで流通が難しく、県内観光いちご園に限って扱われる。

 ジャムは1997年、近くに道の駅にのみやがオープンするに当たって「通年提供できるイチゴの商品を」と考案。地元で農村復興の「仕法」を行った二宮尊徳(にのみやそんとく)にちなんで名付けた。「パンに塗ってもヨーグルトに落としても合います」と猪野さん。遠方から買いに訪れる人も多い。

 ジャムは税別で160グラム500円。朱色に近く甘みと酸味のバランスがいい「とちおとめ」のジャムは300グラム600円。道の駅にのみやと同市荒町の市観光物産館で販売されている。

 ◆メモ 道の駅にのみや 真岡市久下田2204の1▽営業時間午前9時~午後6時▽第3火曜定休▽(問)0285・73・1110