風になびく稲穂が揺れる田園地帯の一角に建つログハウス。「昔ながらの喫茶店」をイメージしているというテーブル席4席のこぢんまりした店内は、アットホームな雰囲気が漂う。

 オープンは2013年2月。マスターの星野高秀(ほしのたかひで)さん(62)は前橋市出身で住宅などの清掃業に携わってきたが、本県に住む長女の元を訪れるうちに県民性などが気に入り、移住を決断したという。「若い頃から喫茶店をやってみたかった」ことから、新居の隣に店も構えることにした。

 店名は三浦しをん(みうらしをん)さんの小説「まほろ駅前多田便利軒」が由来。人気はランチセット(税込み900円)で、タコライスやナポリタンなどの料理にスープとサラダ、デザート、ドリンクなどが付く。金土日曜の朝限定のモーニングセット(同530円)もある。

 「フォーク世代」の星野さん。「音楽も楽しめる店にしたい」と、ギターなどの楽器や音楽機材を店に置き、毎年夏には店先でライブイベントも開いている。

 縁もゆかりもなかった土地でのカフェ経営だが、星野さんは「地域の人に支えられ、人の輪が広がってきた」と感謝。「これからものんびりと過ごせる場所でありたい」と願っている。

 ◆那珂川町谷田877の1。午前11時~午後8時。モーニングは金土日曜の午前7時半~9時。水曜と第3木曜定休。(問)0287・83・8414。