新体制どうなるブレックス 出遅れたチーム編成

 B1栃木ブレックスは6月30日に全選手が契約満了し、2016−17年シーズンのリーグ優勝を勝ち取ったメンバーの動向がほぼ固まった。主力4選手が退団する一方、新加入は5日現在、1人にとどまっている。初代王座をつかんだチャンピオンシップを最終戦まで戦い、日程的に新シーズンに向けた立ち上がりは出遅れた。連覇に向け、どうチームを編成するのか、フロントの手腕が注目される。

 継続契約に合意したのは、田臥勇太(たぶせゆうた)ら9選手。ライアン・ロシター、トミー・ブレントンとは交渉を続ける。

 退団4選手は先発メンバーの古川孝敏(ふるかわたかとし)のほか、ベンチメンバーでも戦術の重要な役割を担った渡辺裕規(わたなべひろのり)、須田侑太郎(すだゆうたろう)、熊谷尚也(くまがえなおや)。

 直近10年、JBL、NBLの年間優勝チームで、翌シーズンにこれほどメインの戦力が流出した例はない。JBL09−10年シーズンのブレックス以外は、優勝が社員選手を抱える企業チームだった事情もある。ただ、10−11年シーズンのブレックスは、外国籍選手2人以外は前年と同じメンバーで再出発している。

 当初から引退を決めていた渡辺のほか、古川らの移籍に驚いたファンも多い。「なぜ」という声も聞こえてくるが、複数の要因が交錯する。

 Bリーグ制覇が節目となり、新天地に活躍の場を求めたことも考えられる。特に選手層の厚かったブレックスでは控え選手でも、他チームではスターターとして活躍できる可能性は高い。自分の力を試したいというのはプロとして自然な思いだろう。

 今回に限って言えば、15−16年シーズンまでブレックスのアシスタントコーチ(AC)を務めた佐々宜央(さっさのりお)氏が来季、琉球の指揮を執ることも少なからず影響した。3年契約最終年だったトーマス・ウィスマン監督の動向が不確定で、来季のチーム構想が明確にならなかったことも選手にとっては不安材料に挙げられる。