山本共選長(右)から「復興ミカン」を受け取るチームテレサのメンバー

 【宇都宮】7月の西日本豪雨で大きな被害を受けた愛媛県のミカン生産者らが2日、作新学院聴蛙(ちょうあ)館を訪れ、義援金の送金や応援メッセージを寄せた児童生徒の支援に感謝し「復興ミカン」を贈った。生徒らは被災地に思いをはせ、継続的な支援への思いを伝えた。

 学院の小学生から高校生で構成するボランティア活動団体「チームテレサ」は、「愛媛ミカン発祥の地」とされ全国有数の産地である宇和島市吉田町のミカン山の惨状を知り校内で募金活動を実施。産地復興に役立ててもらおうと8月31日、選果場「JAえひめ南玉津共選」に浄財75万円を送金し、9月5日には同選果場の復興総決起大会に「栃木から笑顔と元気を送ります」などの応援メッセージを寄せた。

 これらの支援に感動した山本計夫(やまもとかずお)共選長(66)が、関東地方での出荷あいさつに合わせて学院への返礼を熱望し、同選果場のミカンを取り扱う東一宇都宮青果(簗瀬町)の仲介で訪問した。

 山本共選長らは「チームテレサ」の中高校生6人を前に、崩れたミカン山の現状や道路がふさがれ収穫できない状況を説明。「決起大会でのメッセージに涙を流して喜ぶ生産者もいた」と感謝の気持ちを伝え、「復興ミカン」と名付けた豪雨の影響を受けた規格外ミカン計15箱(1箱5キロ)を生徒らに手渡した。

 ミカンを食べた生徒は「おいしい」と感想を述べ、「たくさん食べて愛媛を支援したい」と話した。高等部3年佐々木琴乃(ささきことの)さん(17)は「生産者の話を聞き、悲惨な状況への理解が深まった。後輩たちに支援を引き継いでいきたい」と話した。