岩手・大船渡で日光東照宮が流鏑馬 震災復興支援で8月5日公演

 東日本大震災の被災地復興を願い、日光市山内の世界遺産日光東照宮が伝統の流鏑馬(やぶさめ)を岩手県大船渡市で8月5日に無料公演することが2日、分かった。400年式年大祭の一環として2年前に計画されたが、被災した会場の復旧作業が思うように進まなかったことなどから延期されていた。同県での公演は初めて。稲葉久雄(いなばひさお)宮司(76)は「復興が道半ばの被災地を元気づけたい」と話している。

 公演は、大船渡市で8月4、5の両日に開かれる「三陸・大船渡夏まつり」の目玉行事となった。祭りは震災があった2011年は中止となったが翌年に再開し、国内外の支援への感謝と復興の歩みを発信する場となっているという。

 会場は同市盛町の盛川河川敷公園で、同5日午前10時半から1時間の予定。約250メートルの特設馬場に三つの的を置き、「日光鏑矢(かぶらや)会」の射手6人が小笠原流の妙技を披露する。射手を含む13人のスタッフと馬の経費は東照宮が負担。解説役は稲葉宮司が務める。

 大船渡商工会議所によると、会場には2千人以上が収容できる見込み。地元高校の弓道部員が運営係として参加する予定で、同商議所は「若者にとって貴重な機会。間近で作法を学んでもらう」としている。