市営初の合葬墓 8月から、宇都宮・東の杜公園

 宇都宮市が同市氷室町の市営霊園「東の杜(もり)公園」に整備を進めてきた合葬(がっそう)式墓地が完成し、8月1日から利用を開始する。市内初の市営合葬墓で、市によると1万500体の埋蔵規模は「全国の中核市でも有数」という。市民のニーズなどを受け、石碑の代わりに樹木を植える「樹木葬」に近い形式を採用。少子化に伴う後継者の不在や「子どもに迷惑を掛けたくない」という思いなどで管理の手間が少ない合葬式への関心は高まっており、選択肢の一つとなりそうだ。

 市生活安心課によると、県内では小山市(3600体)と野木町(40区画)が公営墓地で、多くの遺骨を一緒に埋蔵し供養してもらう合葬墓を整備している。中核市では実施7市のうち、八王子市や那覇市に次ぐ規模だという。

 東の杜公園は1998年1月に開園。市営霊園としては一番新しく、従来の和式墓地に加え、新しいタイプの墓地として芝生の洋式墓地やロッカー式の長期納骨堂も整備している。

 合葬墓は34・7ヘクタールある同公園の中央に整備し、広さ1250平方メートル。半径20メートルの円形部分に芝生を敷き詰め、24カ所のマンホール型埋蔵スペースを設置した。一つのマンホールに約400体、計1万500体の焼骨を埋蔵できる。墓地中央にはサルスベリなどの樹木を植え、献花台や御影石のモニュメントも設置した。整備費は1億600万円。市が管理し、使用者が通常負担する管理費は不要。

 使用料は1体2万5千円。利用対象者は市に継続して6カ月以上住んでおり、市内外に墓地を所有していない人。満70歳以上なら生前の申し込みが可能だが、納骨を依頼できる人が必要。