県産農産物の輸出国拡大へ フィリピン・ベトナムにナシなど 栃木県

 県は29日、「とちぎ農産物輸出促進会議」を県公館で開き、県の「とちぎ農産物輸出戦略」の輸出対象国として、ナシについてはフィリピンとベトナム、イチゴは米国、コメは欧州連合(EU)を追加することを決めた。2016年度の県産農産物輸出額が初の2億円超えと好調だったため、17年度の取り組み方針ではシンガポールでの「とちぎ和牛」プロモーションなどを展開し、同戦略で掲げる20年度の目標額3億円の早期達成を目指す。

 ナシは検疫条件の緩和などからフィリピン、ベトナムの2国を追加。イチゴは過去に輸出事例のある米国を、コメは日本食ブームで需要が高いEUを加えた。

 3億円の早期達成に向け、16年度の県産農産物輸出額のうち約60%を占めた「牛肉」については、シンガポールでメディアを活用した「とちぎ和牛」プロモーションを新たに実施し、販路拡大を狙う。ナシなどの青果物は従来のマレーシアに加え、インドネシアでもプロモーションを展開し、現地のスーパーマーケットなどで試食を行う計画だ。

 海外のバイヤーを県内に招き、生産現場を視察してもらうバイヤー招聘(しょうへい)事業も、16年度は食肉バイヤーのみを対象にしたが、参加者から「生産者のこだわりが分かる」と好評だったため、17年度は食肉、青果バイヤーを対象にそれぞれ1回実施する。