ライチョウ赤ちゃん楽しみ 那須どうぶつ王国に受精卵到着

 【那須】国の特別天然記念物「ニホンライチョウ」の飼育施設として環境省から選定された大島の那須どうぶつ王国(佐藤哲也(さとうてつや)園長)に28日、上野動物園(東京都)から計5個の受精卵が移送された。民間による受け入れは初めてで、同園は園内施設「保全の森」に設置したふ卵器で人工ふ化や繁殖に取り組む。

 同園によると、長野県や岐阜県などの高地に生息するニホンライチョウは天敵の増加などの影響で、約10年前の3分の2ほどの約2千羽に減少している。環境省は2012年度に保護増殖事業計画を策定。15~16年度に野生下で採取した計22個の卵を元に、上野動物園と富山市ファミリーパーク(富山県)、大町山岳博物館(長野県)の計3施設で人工繁殖が行われ、計14羽が飼育されている。

 今回は上野動物園で今年5~6月に産まれた受精卵が収容可能数を超えるため、環境省が新たな受け入れ施設を選定。那須どうぶつ王国は近縁の「スバールバルライチョウ」の繁殖に成功した実績があり、5カ所目の施設として選ばれた。