前半31分、白楊クラブのPR川島(中央)がタックルを受けながら突進する=県総合運動公園ラグビー場

【焦点】気の緩み、昇格の重石に

 ノーサイド直後に降り出した雨は、涙雨だった。逆転負けで目前の白星を落とした白楊クラブ。目標の1部昇格が遠のく敗戦に、植木健太郎(うえきけんたろう)監督は「いい試合をしただけじゃ駄目。最後に気持ちで負けた」と悔しさを隠さなかった。

 強力FWを擁する相手に対し、密集サイドの守りを徹底した。複数のタックルで何度も落球を誘い、相手ボールのラインアウトも奪った。後半には、自陣ゴール前からのカウンターと今季強化した素早いパス回しで連続トライ。残り7分で8点差をつけ、勝利をたぐり寄せたかに見えた。

 しかし、勝ちたい気持ちが出足の遅れと焦りを生んだ。「これで勝てる、とチーム全体が安心してしまった」と山口卓也(やまぐちたくや)主将は悔やむ。

 37分はインゴールにキックし、トライを狙う相手WTBを妨害したとして認定トライ(ゴールも成功)を献上。1点リードの40分にも自陣ゴール前で反則を犯し、逆転のPGを許した。フランカー三輪京介(みわきょうすけ)は「時間帯やエリアでやるべきプレー、してはいけないプレーの判断ができていなかった」とうなだれた。

 救いは「4トライ以上」と「7点差以内の敗戦」で勝ち点2を上積みしたこと。植木監督は「昨季は勝ち点1差で入れ替え戦出場を逃した。シンビン(一時退場)もあった中での勝ち点は収穫」と前を向く。

 10月には東日本クラブ選手権準々決勝も控える。チームを引き締める材料にできれば、この1敗も無駄ではない。

 ▼白楊クラブ・WTB宮前雄志(みやまえゆうじ)(途中出場し、後半32分に自陣から独走トライを決め)「周りは大きい選手ばかりだったので、スピードで振り切れると思った。外はプレッシャーが軽かったので、もっと内の選手を助けられればよかった」