鬼怒川でアユ不漁、冷水病影響か 漁協が24日に追加放流

 アユ釣りが今月上旬に解禁された鬼怒川だが、太公望の姿がまばらな状況が続いている。「冷水病」でアユが死んだり衰弱したりして釣果が振るわないためだ。冷水病のまん延を防ぐ効果的な対策はなく、漁協関係者は「一日も早い終息を願うのみ」と困惑。一方で改善の兆しも見え始めており、鬼怒川南部漁協は24日、宇都宮市内で成魚約2千匹を追加放流して釣り客の取り戻しを図る。

 冷水病は細菌によるサケ・マス、アユなどの病気で、感染したアユは衰弱したり、体表に穴が開いて死亡したりする。感染アユの放流や、細菌が付いた釣り具を河川に持ち込むことなどで感染が広がる。

 宇都宮市~茨城県境の漁業権を持つ同漁協によると、今年の冷水病は流行時期が早く、解禁と重なった。解禁初日こそ釣り客でにぎわったが、翌日からは一転、閑散としているという。

 小川政明(おがわまさあき)組合長(76)は「解禁日と流行が重なり、釣り客に『鬼怒川は釣れない』と敬遠されてしまった。カワウ被害もある中、追い打ちを掛けるような事態だ」と残念がる。同漁協には、釣果のない釣り客から「入漁券の金を返せ」といった苦情もあるという。