養殖魚でキャビア製品化 那須塩原の農家2人 10年がかり、生産拡大視野

 【那須塩原】地元でチョウザメの養殖を続ける北和田、農業渡辺政博(わたなべまさひろ)さん(53)と同所、農業人見昭一(ひとみしょういち)さん(64)がキャビアの製品化に成功した。2匹の卵から作った約2・5キロのキャビアは、那須町内のホテルのレストランなど2店に卸し、反響を見ながら生産の拡大も視野に入れる。21日には試食会を開き、関係者らにお披露目。渡辺さんは「那須のきれいな水で育て作ったキャビアを地元の人たちや観光客に味わってほしい」と話す。

 キャビアの製造は今年2月と3月、馬頭高水産科実習場で実施。同校教員らの協力でチョウザメから3ミリほどの卵を取り出し、岩塩を加えて瓶詰めした後、瞬間冷凍した。

 製品は25グラム入りで、計約80個を製造。那須町のアイランドホテル&リゾート那須と大田原市の寒井観光余一やなに卸している。

 約10年前、同校で飼育されていたチョウザメを見た渡辺さんが試しに数匹を育て始めたのがきっかけ。順調に成長したが、キャビアを採るにはメスの成長に10年程度かかるため、人見さんに協力を依頼。2人でいけすを作り、稚魚を増やして本格的に養殖を始めた。

 現在は五つのいけすで計50匹を養殖。雌雄判別できない小さな魚を除き、メスは12匹確認され、このうち2匹は来年2、3月ごろ卵を採れる見込みだという。