自家製みそが食材のうま味を引き立てている銀鱈の西京漬け(左)。地酒とよく合う

 宇都宮の新たな観光スポット「餃子(ぎょーざ)通り」沿いに5月12日オープンした小料理店。趣あるたたずまいに目を引かれ、足を向けた。

 「せっかく観光客が多いんだから、栃木を堪能してもらいたい」。宇都宮出身の店主山口敦司(やまぐちあつし)さん(41)と智恵(ともえ)さん(41)夫婦は、買い集めた益子焼やみかも焼きで料理を提供。常時15種類以上の地酒をそろえ、地元住民や来訪者をもてなしている。

Web写真館に別カットの写真

 メニューのメインは魚。市場で買い付けしているため刺し身は言わずもがな新鮮で、中でも人気は銀鱈(たら)の西京漬け(税別900円)。まったりとした味の自家製みそが食材を引き立てており、自然と箸が進む。

 京都出身で料理としてもスイーツとしてもなじみある「お麩(ふ)」に目がない記者は、生麩(なまふ)揚げ出し(同650円)を所望。この日の揚げ出しはヨモギ、金時草、ダッタンソバの3種類だったが、季節によって変わるんやて。もちっとした生麩の食感と、優しいだしの味が相性抜群! たちまちとりこになってもうたわ…。

 内装は敦司さんの旧友が手掛け、地酒の知識は智恵さんの恩師から享受した。「地元でいろんな人に支えてもらった」という山口さん夫婦。今日も笑顔で、栃木の魅力を発信している。