栃木県農政部OB「ふるさと活力応援隊」が活躍 農村レストランなどで経験・技能生かす

 担い手不足に悩む農山村の活性化に協力しようと、県農政部OBによる「ふるさと活力応援隊」が1月に発足した。応援隊の自主的な活動は、現役時代に培った知識や経験、技能を地域で生かしたいと考える熟年世代にとって、大いに参考になる。隊員の一人で、栃木市岩舟町小野寺の農村レストラン「みすぎ庵」専務として活躍する中田登(なかだのぼる)さん(66)に話を聞いた。

 「県職員として取り組んできた『むらづくり事業』を古里でも実践したかった」。中田さんは約20年前に地域活動を始めた理由をこう説明する。

 小野寺地区は米や麦、ソバを栽培する農村地帯で、地区の真ん中を三杉川が流れる。「まず地域の5、6人に声を掛け、活動の核をつくるところから始めた」と中田さん。野菜直売所開設(1998年)、小野寺そば生産組合結成(99年)、みすぎ庵開設(2000年)と活動の幅を広げてきた。

 オープンから17年。みすぎ庵は年間来客3万人、売り上げ3千万円の人気店に成長した。土日曜には午前11時の開店を待って客が並び、約60席がすぐ満席になる。

 自慢の手打ちそばは、小野寺そば生産組合から仕入れたそば粉だけを使用する。コシヒカリや天ぷらの野菜も地元産。フキ、タケノコ、クリなど季節の恵みを生かした料理を楽しみに来店する客も多い。

 中田さんは書類作りや名簿作成の事務をはじめ、行政への申請や交渉などに経験や知識を生かし、店を盛り上げてきた。