免許返納の高齢者、市バスを生涯無料に 鹿沼市

 高齢者の事故防止を図るため運転免許の自主返納を促進させようと、鹿沼市は65歳以上の免許返納者に市のリーバス(コミュニティーバス)と予約バス(デマンド交通)の「終身無料乗車券」(仮称)を8月から交付する。市によると、生涯無料となる同様の支援措置は県内自治体で初めて。佐藤信(さとうしん)市長が14日の定例市議会一般質問で大貫武男(おおぬきたけお)氏の質問に答えた。

 市内の2016年の交通事故発生件数は195件で前年比59件減、負傷者235人、死者4人。このうち65歳以上の事故は72件で全体の36・9%、負傷者は45人で、死者4人は全て65歳以上だった。県内外で相次ぐ高齢運転者の重大事故などを受け、免許返納は15年度177件、16年度229件と増加傾向にある。

 市は10年6月から65歳以上の自主返納者にリーバス・予約バスの1年間無料乗車券を交付している。交付申請は15年度100件、16年度131件で、本年度は4、5月の2カ月で33件交付しているという。

 リーバスは、バス会社の路線撤退を受け1998年から市が運行を民間に委託し現在12路線ある。料金は区間制、均一料金制、距離制があり、最低100円、最高で500円。

 一方、予約バスは主に高齢者の買い物や通院用に市内4地区で運行されている。料金は基本100円、一律200円などがあり、最高600円。16年度の利用者数と市の補助額は、リーバスが約22万8千人で1億1200万円、予約バスは3万5千人で5千万円となっている。