クマに襲われ男性重傷 登山中、頭などかまれる 佐野

クマに襲われ男性重傷 登山中、頭などかまれる 佐野

 13日午前7時35分ごろ、佐野市飛駒町の奈良部山(985・4メートル)を下山した群馬県明和町新里、無職実川正史(じつかわまさし)さん(44)が「クマに襲われた」と119番した。実川さんは顔の骨を折るなどの重傷。佐野市は注意を促す看板を同山の林道入り口付近6カ所に設置、佐野署はパトロールを強化した。クマの目撃情報は今年も県内で相次いでいるが人が襲われたのは初めて。

 同署によると、実川さんは12日、林道経由で1人で同山に入り、登頂して下山中の同日午後5時ごろ、体長約1メートルのクマと遭遇。逃げようとして転倒し、頭と両腕をかまれたという。

 その後、クマから離れようと沢へ逃げたが日没になり、山で夜を明かした。朝になって携帯電話が通じる場所まで下山し通報した。

 現場は佐野市最北部の山間部。近隣では熊鷹山(1168メートル)が登山などで人気だが、奈良部山は地元では山奥に行けばクマがいるという認識があり入らないという。

 県自然環境課によると、県内の主なクマの生息地は那須や日光、鹿沼、足利など9市町の山で推定461頭が生息。同課の担当者は「クマは基本的に臆病で、音を察知すれば逃げる。人間の存在を知らせることが重要」と指摘。クマと出会わないために、山では鈴や笛、ラジオなどを身に着け、単独行動を避けることなどを呼び掛けている。