宇都宮の業者が生産、浅草寺の屋根にチタン瓦

 東京都台東区の浅草寺・五重塔で、金属屋根製造・施工のカナメ(宇都宮市平出工業団地、吉原正博(よしはらまさひろ)社長)などが手掛けていたチタン製の屋根瓦のふき替え工事が完了し、13日、報道陣に公開された。カナメのチタン製瓦は耐久性が高いため改修の必要がほぼなく、軽量のため建物の耐震性も上がるという。落ち着いた銀色の光沢を放つ「いぶし瓦」のような、重厚なたたずまいを再現しているのも特長だ。

 五重塔は1973年に再建され、屋根はアルミ合金瓦が使用されていた。カナメのチタン瓦は2007年に同寺の宝蔵門、10年に本堂で使われたが、11年の東日本大震災で落ちたり、ずれたりすることがなかったため、五重塔でも採用された。

 ふき替え工事は16年7月から開始し、約11カ月で完了。新日鉄住金がチタン材開発製造、カナメが屋根材を加工生産し、清水建設が施工した。五重塔は高さ約53メートル。屋根面積は約1554平方メートルで、約5万7千枚の瓦を使用した。瓦は薄さ0・3ミリで、重量約8トン。濃淡3色の灰色を使用し、いぶし瓦に近づけた。改修費は約6億円。