プール熱、流行の兆し 栃木県内 過去最多の2014年を上回るペース

 プール熱と呼ばれ、子どもを中心に目やのどの痛み、発熱の症状が出る咽頭結膜熱が県内で流行の兆しを見せている。感染症の動向をチェックする県内48カ所の定点医療機関1カ所当たりの患者数は5月29日~6月4日の週に0・88人で、県が感染症法に基づく統計を取り始めた1999年以降、最多のペースで推移。最も流行した2014年の同時期を0・28人上回る。今年は全国的に流行が広がっており、県は手洗いの徹底を呼び掛けている。

 国立感染症研究所によると、患者の約6割が5歳以下で、プール熱と呼ばれるものの最近は塩素消毒の徹底などでプールの水による感染はまれ。主な感染経路は空気中のウイルスを吸い込む飛沫(ひまつ)感染という。

 自治医大付属病院感染制御部の森澤雄司(もりさわゆうじ)部長は咽頭結膜熱を引き起こすアデノウイルスの感染力はかなり強い一方、感染しても発症しない人が多いと指摘。それだけに対策は難しいが、「まずは手洗いを徹底する。そして症状がある人はしっかり休むのが望ましい」と訴えている。