引退会見でロッテ福浦から花束を受け取る岡田(右)=千葉市のZOZOマリンスタジアム

 今季限りでの現役引退を発表したプロ野球ロッテの岡田幸文(おかだよしふみ)外野手(34)=高根沢町出身、作新高出=が26日、本拠地とする千葉市のZOZOマリンスタジアムで記者会見し、「12球団最強のファンの声援を受けてプレーできたことは幸せ。充実した野球人生だった」と晴れ晴れとした表情で語った。今後の去就は未定としている。

 岡田は2009年、全足利クラブから育成ドラフト6位で入団して支配下登録された。俊足巧打の守備の名手として、11、12年にゴールデングラブ賞を受賞。11年に外野手のシーズン359守備機会連続無失策のパ・リーグ記録を打ち立てた。

 打撃は909試合で打率2割5分4厘、119打点、141盗塁。デビューから2496打席本塁打なしはプロ野球記録。

 記者会見の一問一答は次の通り。

 ◆  ◆

 -現役引退を決断した理由、時期は。

 「今月、チームの戦力になれていないと実感した。以前なら守備で追い付けていた打球が追い付けなくなった。バッティングでも2年連続でヒットを打っていない。そこがすべて。ロッテには長い間、現役生活を続けさせてもらった。ほかのチームで、とは考えられなかった」

 -引退を家族も受け入れてくれた。

 「真っ先に相談をしたのは家族。妻と子供に『引退をしていいか』と尋ねたら、『野球選手でなくてもパパはパパだよ』と言ってくれた。正直ホッとした」

 -プロ生活で最も印象に残るプレーは。

 「やはり2010年の中日との日本シリーズ。第7戦で延長戦を闘い、浅尾(あさお)(拓也(たくや))投手から(十二回に)決勝タイムリーを放った場面は今も鮮明に覚えている」

 -ゴールデングローブ賞を2度受賞した。

 「自分はホームランを打てない選手。とにかく失点を防ぐという一心で守備をしてきた。こだわったのは状況判断。すべての打球を捕りにいき、ヒットを長打にしてはいけない。ピッチャーが一生懸命投げているのだからとにかく必死だった」

 -プレーは後輩たちの励みにもなった。

 「ホームランが打てなくても、足や守備で生きる道は必ずあるはず。試合に出られないから諦めるのではなく、自信を持って頑張ってほしい。僕は市民球団のようなクラブチームの出身。それでもプロ野球選手になれる、と教えられたのかなという気持ちはある」

 -ファン、栃木県のファンへのメッセージは。

 「感謝しても、しきれない。ロッテのファンは12球団最強。その中でプレーできたのは幸せだった。勝てないときも熱い声援をくれた。それだけは忘れられない。栃木県の方にもたくさんの応援をもらった。おかげで10年という長い期間、プロ生活を続けられた」