宇都宮市内のアパートで昨年12月、交際相手だった同市御幸本町、看護師根本紗貴子(ねもとさきこ)さん=当時(28)=を殺害したとして、殺人などの罪に問われた住所不定、無職菅野龍(すげのりゅう)被告(27)の裁判員裁判論告求刑公判が9日、宇都宮地裁(佐藤基(さとうもとい)裁判長)で開かれた。検察側は「自分のものにならないなら殺してしまおうという動機は身勝手で、強い非難に値する」と懲役18年を求刑。弁護側は「動機には同情すべき点がある」と同12年が相当とした。

 検察側は、根本さんに別の親しい男性がいると疑った菅野被告が、独占欲から短絡的に殺害に及んだと強調。首を絞めた後で、抵抗する根本さんの胸や首を包丁で刺した殺害方法も「執拗(しつよう)かつ残忍」と指摘した。

 弁護側は、菅野被告が身勝手に殺害に及んだと認めた上で、約8年の交際期間があった根本さんとの関係を「内縁に近かった」と主張。別の男性に会う約束があると聞いて我慢ができなくなり、衝動的に殺害に及んだと述べた。